販売商品と一体感のある写真や用紙を選んで印象に残る名刺を作成

初対面の営業先に手渡す名刺も、データ保存されたら捨てられてしまうかもしれません。必要に応じて検索で抽出されることもありますが、営業の基本は「人間として信頼関係」ができるかどうかが大きなカギを握ります。そのためにも印象に残る名刺、しかも個性とともにイメージが重なる名刺を用意したいものです。笑顔か硬い表情か、顔の部分だけかポーズを取った写真か、あるいは設備やイメージ写真を使う場合もあります。写真1つで印象も変わります。様々な名刺用紙と合わせて、印象に残るデザインを考えてみます。建築やリフォーム業を例に、具体的に考えてみましょう。

写真の使い方と名刺用紙の選び方

名刺には社名や個人名とともに、写真や画像を使うことが多くなっています。単純に写真を印刷するだけなら、名刺用紙は表面に光沢のあるとコート紙の方がきれいに仕上がります。一般的には、写真を使う名刺はコート紙、少しツヤを押さえたマット紙が多く使われます。表面に凹凸があるエンボス紙やレザック、和紙やトレーシングペーパーを使うことはありません。その理由は、顔写真や細かい文字がきれいに印刷されることが名刺の基本だと言えるためです。

笑顔の写真を名刺に印刷したい人には「FaceApp」というアプリがある

名刺に使う写真には、顔、商品、社屋、設備、イメージ写真などがあります。
営業マンが顔写真を掲載する目的は、顔を覚えてもらうためです。しかし、印象に残るようにするためには笑顔も重要です。
ところが、多くの人の気持ちを和ませる笑顔の写真を撮ることは本当に大変です。プロカメラマンとプロモデルの間でも、何枚も撮って、やっと1枚を選び出せるかどうかというレベルです。
最近、話題になっている「FaceApp」というアプリがあります。人工知能を使って、真顔を笑顔に変えるアプリです。「AppStore」からダウンロードすれば利用できるので、プロ顔負けの笑顔にしたい方はぜひ試してみましょう。

名刺用紙はコンセプトとデザインに合わせて選ぶ

名刺用紙には、ミラーコート紙、アートポスト紙、コート紙、マット紙、上質紙、色上質紙、エンボス紙、レザック紙、和紙、トレーシングなどがあります。
このうち顔写真を印刷する場合は、上質紙まででしょう。色上質紙にカラー印刷の顔写真を載せると、色がくすんでしまいます。エンボス紙やレザック紙はゴツゴツして少しモザイク気味の感じに見えます。和紙やトレーシングペーパーに顔写真を入れることはありません。
どんなに、笑顔が素敵な写真であっても、名刺用紙によってはその印象は大きく変わってきます。

住宅産業の営業を例に、印象に残る名刺の写真と用紙の選び方を考える

名刺をもらった時、瞬間的に印象に残るポイントとして、「デザイン」「配色」「名刺用紙」が挙げられます。名刺の印象が、営業マンや企業のイメージと重なるかという点も重要です。つまり、名刺と商品(サービス)の一貫性が取れているか、違和感がないかという点です。
違和感はコトバで表現することは難しいでしょうが、営業マンの身なり、声のトーン、販売商品、名刺デザイン、名刺用紙などの統一感は重要です。「メラビアンの法則」も第一印象の見た目による判断に注目していますが、商品提案という本題に入る前に「否定できる欠点」を最初から見せてしまうことは、営業活動には不利です。「一貫した信念に基づく営業活動である」ことを示すためにも、名刺作成にあたって統一感を意識しましょう。建築やリフォーム営業を例に、具体例を紹介します。

ハウスメーカーや一般建売住宅営業マンの名刺

知名度の高いハウスメーカーや地場有名工務店の営業マンは、フォーマルタイプの名刺を多く使います。営業マンの個性よりも、一律に高い品質を誇る住宅であることの方が大きな意味を持つからです。もちろん、個々の営業マンは個性を発揮することでお客様との信頼を獲得するわけですが、基本はチラシやテレビCMの効果が大きいと言えます。
こうした営業マンは、カラー印刷にこだわらないスマートでシンプルな名刺デザインが一般的です。その中に顔写真を加えることもあり、再現力も高いコート紙やマット紙を使うことで「洗練された」印象を残す名刺に仕上げています。

高いデザイン力が特徴の建築士の営業名刺

個性的でデザイナーズマンションなどを手掛けるような建築士は、ポップなカラフルな色使いのほか、トレーシングペーパーに黒系の1色印刷の名刺デザインにすることもあります。
顔写真にこだわらず、建築図面を印刷することでテクニカルな面を個性として表現することもあります。住宅を1つの作品と考え、自己主張をしながら、共通の価値観を持つ営業先の印象に深く残る配慮をしていると言えます。

工務店のリフォームや小規模塗装業者の営業名刺

小規模の工務店やリフォーム業は、技術とともにお客様からの信頼がもっとも大切です。そのため、会社の理念や「5つの約束」といった内容を名刺に加える例が多く見られます。営業マンの顔写真よりも、棟梁や職人姿を表現することが多いのも特徴です。例えば、似顔絵イラスト名刺もあります。
名刺用紙は、一般的に使われるマット紙などが多く、しかも「ガッチリで頑丈」も表すため厚めの名刺用紙(220キロ)を選び、文字も太くすることで印象に残る工夫をしています。

古民家住宅のリノベーションやログハウス業営業名刺

販売する商品とのマッチングを考えると、4色カラー印刷よりも単色や2色印刷にして落ち着きを表現します。エンボス、レザック、あるいは和紙などの名刺用紙とともに個性を表現します。
特に古民家住宅であれば、近代的でテクニカルな名刺デザインよりも、手書き文字を使うデザインも見られます。顔写真よりも、実際の写真やイラストによって商品イメージを表現することもあるでしょう。住まいに対するこだわりを持つ人たちの憧れを後押しするため、「共感と期待につながる写真や手書きイラスト」を入れると、いっそうイメージが膨らみ印象に深く残ります。

大量受注と安価が自慢のリフォーム業営業名刺

セール販売に特化し知名度が高いリフォーム会社は、原色を多用するチラシタイプの4色カラー印刷が適しています。顔写真よりも、商品写真を載せて賑わいを演出したデザインにします。名刺用紙には、ちょっと奇抜ですが、厚い色上質紙を使いセール感を表現することもできます。
他社との差別化は、個人の営業マンではなく「価格」や「品揃え」なので、企画商品や企画工事と安さが印象に残る名刺デザインにすることで、営業方針との一体感が浸透します。印象に残り、浸透することも重要なテーマです。

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